最近はボイトレ本だけでなく、ボイトレのためのアプリがたくさん登場しています。
ただ、インストールしてみたものの広告だらけだったり、ただただボイトレ動画を見せられたり、そんなアプリばかりなのが現状。。。
今回は現役バンドマンが実際に使ってみて役に立った無料アプリをご紹介!
ボイトレアプリはボイトレに使うものではない!!
ボイトレアプリなんて言ってますが、実際にトレーニングとして使えるアプリはあまりありません。
本当の意味でのボイトレアプリというのはいわゆる有名講師などの教則動画がまとめられた有料アプリなんですが……
僕はこのようなアプリはあまりオススメできません。
もちろん、教則動画の質が悪いといってるわけじゃありません。
実際に声を出しながら発声ができる環境が家にあるならいいんですが、多くの人はそんなに大きな声を出すことができません。
また、毎日、コンスタントにトレーニングできる人はそもそもこのサイトに来ていないと思います。
なので、ボイトレアプリの考え方としては「ボイトレをする上で役立つアプリ」と考えるのがいいと思います。
今回は基本的に無料で使えるボイトレアプリを選んでいます。
ボイトレに使える無料アプリ
ボイトレをする上で役立つアプリを紹介していきます。
冒頭でも言ってますが、無料で使えるボイトレアプリは高確率で広告の嵐です。
なので、いくら使えるアプリでも正直うざったいです。
そういうアプリは使うだけ時間の無駄なので、アプリに頼りすぎないようにしましょう。
それならボイトレ本を1つ買って読んだほうが数倍効率的です。
録音アプリで自分の声を聞く習慣をつける【PCM録音】
録音アプリなんて……と思う人もいるかもしれませんが、一番ボイトレに重要なボイトレアプリが録音アプリです。
皆さんは自分の歌や声を録音していますか??
僕なんかカラオケに行った時でさえ、ちゃんと自分の声を録音する習慣を付けてます。
歌が上手くなるための近道は何よりも自分の声を知ることが何より大事です。
録音をしてみればわかると思いますが、録音した音声と普段、自分の耳で聞いている声は全く違います。
自分では歌えているつもりでも録音した声はド下手で辛かった……
最初は誰でも同じなので、気にすることはありません。
僕のイメージで言うと、普段自分が話している声を耳で聞いているのは補正がかかっているイメージです。
鏡に写っている自分って何割か増しでカッコよく見えるって言うじゃないですか?あれに近いんです。
つまり、自分で歌がうまいといくら思っていても実際に周りが聞いているのは録音された声なんです。
それを知るだけでもボイトレになります。
自分の音声を聞くことに慣れると、だんだんと耳もあってくるので、自ずとピッチの修正トレーニングになります。
今はiPhoneなど標準アプリとして録音アプリが入っているので、インストールしなくてもそれで代用できます。
というかこのiPhoneアプリがかなり質が高いので十分です。
さらに良い録音アプリを探すのなら、「PCM録音」がオススメです。
実際にボイトレの講師にもオススメされたアプリでより高音質な録音が期待できます。
普段使いは標準録音アプリで十分!
PCM録音は音声データを圧縮しないので、より高音質に録音ができるアプリになっています。
ただし、その分スマホの容量を食うので、普段使いの録音は標準の録音アプリで問題ありません。
それよりも録音をする習慣をつけるようにしましょう。
一人カラオケやバンドマンであればスタジオ練習など。いつでも自分の声は録音する習慣をつけることが何よりも大事です。
基礎練でも歌練習でもピッチを鍛えよう!【N-Track TUNER】
ある程度カラオケなどでうまいというレベルの人でもさらに上にいくためにはピッチが壁になってきます。
ピッチ、つまり正しい音程で曲を歌うことが重要です。
「どれだけ声が弱くても、いい声じゃなくても、ピッチさえ安定していれば歌が上手く聞こえる」
これはボイトレの先生が実際に言っていた言葉です。
ピッチはプロでも完全に正確に歌うのは難しいと言われています。
今はピッチシフターと呼ばれるピッチ修正ソフトが発達しているので、レコーディング後に機械で修正することも多々あります。
自分では合ってるつもりでも音程を客観的に見るとちょっとずつフラットになったりするんだよね。
完全に音程を間違えずに一曲を歌うのは絶対音感でもない限り厳しいでしょう。
けれどもピッチを鍛えるだけで、一気に歌が上手く聞こえるわけです。
音程は決まっているものなので、それに自分の声を合わせるだけでいいわけです。
それをわかりやすく視認できるものがピッチチューニングアプリになります。
チューニングアプリの中でもオススメしたい無料アプリが「N-Track TUNER」です。
波形で自分の声の音程を知ることができるので、もうちょっと上かな……とかより細かい調整がしやすくなります。
他にもいくつか波形で音程を見ることができるアプリはありますが、海外製が多かったりなので、一番わかりやすいコレがオススメです。
リズム感を鍛えるならメトロノームも取り入れよう!【Metronome】
ピッチを意識しながら並行して取り入れたいのがリズムトレーニングです。
特に曲を歌う練習をするときにメトロノームを使って練習するといいでしょう。
メトロノームはボーカルにはあまり馴染みのないものかもしれませんが、曲に合わせてリズムをとる練習だけでなく、ブレスなど一音を刻む練習にも利用できます。
また、メトロノームのBPM。テンポの概念に馴染んでおくことで自分がどれくらいのBPMが得意なのか。また、どれくらいの早さだとキツイのかがわかります。
趣味レベル以上を目指した人はぜひ取り入れてみるといいでしょう。
メトロノームのアプリはいろいろありますが、あまりどれも変わらないので1つ入れておきましょう。
ゲーム感覚で音程を合わせるのが面白い!【Harmonize】
最後に1つだけゲーム感覚できるアプリを紹介。
それが「Harmonize」。
これに関しては声を出すアプリではありません。
片方から出された音をもう片方でフリック操作して同じ音にしたり、ハモらせたりするアプリです。
ボイトレというよりも耳を養うためのトレーニングに使えるアプリになります。
オクターブから完全5度、長3度などの問題もあるので、ハモリ練習にも使えそう。
さらに1ポイント。コレをやりながら自分で声を出してみるとボイトレにも使えるかもです。
まとめ:ボイトレは楽器練習と一緒!地道な練習が大事!
今回はボイトレに役立つボイトレアプリを紹介させていただきました。
アプリ特有のゲーム性のあるものは最後に紹介した「Harmonize」だけで、他は正直普通のアプリです。
なんて声が聞こえてきそうですが、リズムゲーや音間トレーニングなど、そういうアプリを使うならお金出してボイトレスクールに行ったほうがよっぽどためになります。
ボイトレって実はすごく地道な作業なんだと思います。
でもそれは楽器も同じ。
バンドマンならわかると思うんですが、ギターやベースが地道な練習をする中、ボーカルは手持ち無沙汰に……なんて経験あると思います。
声も1つの楽器です。
ピッチの練習もリズムの練習もギターやベースの練習と同じなのです。
そう思えば、日々の基礎練習がもっとも大事だということがわかると思います。
今回、アプリを改めて調査しましたが、最近のボイトレアプリはボイストレーニングをするためのものではなく、歌った音声を加工して上手く聞こえるようにするアプリの方が発達しています。
今後も素人がプロのように歌えるアプリも登場するでしょう。でもそれで本当に歌が上手くなったといえるのでしょうか?
当サイトでは本当に歌が上手くなりたい人のためにボイトレ情報をいろいろ紹介しています。
気になる方はぜひ他の記事も読んでいただけると幸いです。